様々な音響性能を正確に可視化して評価するために、高精度なハードウエアと数々のETANI独自のソフトウエアツールを揃えました。本シリーズでは、信号処理用に大容量のメモリを搭載し、複雑な測定要求にも応えられる環境を準備しました。
S-365の特長
- ハード/ソフト両面に対して、使用シーンに合わせた機能の拡張性に配慮した設計です。
- 220kHz/24bitの高精細信号処理と大容量メモリの搭載により、広帯域・高ダイナミックレンジな環境で様々な切り口による高精度なデータ収集への活用ができます。
- 基本測定メニューの充実と豊富なオプションソフトにより、設計現場の様々な要求に対応します。
S-365でできる測定
S-365音響分析装置は、スピーカやマイクロホンの基準となる測定システムとして、最高の性能と機能を追求して作られました。
基本測定メニュー:Windows 10対応
- 音圧周波数特性
- 2次/3次高調波歪
- インピーダンス周波数特性
- 音圧位相周波数特性
- 感度(S0)
- インピーダンス(Z0)
- 最低共振周波数(f0)
1回のスイープで、5種類(オプション:9種類)の周波数特性と3種類のパラメータを同時に測定できます。
スピーカ用オプションソフト:Windows 10対応
- THD測定(50次まで分析可能)
- THDスポット周波数特性
- インパルス応答特性・FFT分析機能
- オクターブバンドノイズ測定
- パワーリニアリティー測定
- 短時間パワーリニアリティー測定
- IMD周波数特性
- IMDスポット周波数特性
- CW-IMD測定
- HI-2測定
- ポーラパターン指向特性(ターンテーブル制御含む)
- 累積2π指向特性
- コンビ測定
- パッシブネットワーク伝送特性
- ハイ・インピーダンス測定
- 消防法による規定(ピンクノイズ)による音圧・警報音感度測定パッケージ
マイクロホン用オプションソフト
- スイープ周波数特性(0°・90°・180°)
- 近接周波数特性
- ノイズ特性(固有雑音・誘導雑音・風雑音用)
- ポーラパターン測定(ターンテーブル制御含む)
データ処理オプション
- データベース自動記録
- データサーバー・ビュワー
- DXF出力
- ASCiiデータ出力
- カスタマイズグラフ印刷
S-365のシステム
基本システム図
測定部は、出力50Wのパワーアンプを内蔵した一体構造ですが、OUTPUT端子から別売の外部パワーアンプ(出力100W、0.5Ω~8Ω対応)に接続し、コントロールも可能です。これにPCとマイクロホンが接続され、無響室などの測定環境と組合されて、全体が構成されます。
ハードウエアの基本構成
- S-365測定部:S3652B ( 50W(4~8Ω)パワーアンプ内蔵一体型 )
- パワーアンプ:S2533 ( 100W(0.5~8Ω)専用外部パワーアンプ)
アクセサリー
- HDDバックアップキット(ソフト付き)
- マイクロホン:1/2インチ及び1/4インチ計測用エレクトレット及びコンデンサタイプ
- 無停電安定化電源 100~120V 600VA用/1kVA用
- ノイズカットトランス
S-365測定画面の一例
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