インパルス応答から得られる周波数特性グラフは基本波+全高調波の総合特性ですか?
基本波+全高調波の総合特性になりますが、厳密にいうとスイープによる周波数特性とインパルス応答からの周波数特性では次の理由によってグラフが同じになりません。
スイープの場合、例えば1kHzの基本波に対して高調波の2kHz、3kHz…のレベルが全て合計されて1kHzのレベルになりますが、インパルス応答の場合は、1kHzの高調波成分は2次歪は2kHzに加算され、3次歪は3kHzに加算される形になります。
同様に1kHzのレベルは1kHzの基本波と500Hzの2次歪、333Hzの3次歪、250Hzの4次歪…の合計になるため、同じグラフになりません。